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 基本      2023-10-13      

Google Search ConsoleのデータをPythonで取得する。

Language:
 Python
Framework/Library:
 Google Search Console API
Technology:
 Web API データ分析・データ解析
Platform/Tool:
 Google Analytics(GA4) GCP Google Search Console

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目次


はじめに

以前、Pythonで「Googleアナリティクス(以下、GA4)」のデータをAPI経由で取得する方法についてまとめましたが、今回は同様に「Google Search Console」でもやってみたいと思います。ちなみにGA4(およびUA)がWebページへの流入後のデータを主に取得するのに対して、Google Search Consoleでは流入前のデータを主に取得します。

利用するツール

PythonでAPIを叩くために今回は「Google Search Console API」というものを使います。こちらは無料で利用することができ、自然検索経由での流入に関連するデータを取得することができます。今回は検索クエリ、インプレッション数、クリック数、CTRを取得してみようと思います。それぞれの用語の説明は以下の通りです。

  • 「検索クエリ」・・・ユーザーが検索する際に使用された単語および単語の組み合わせ。検索語句とも呼ばれる。
  • 「インプレッション数」・・・WebページがGoogle検索において検索結果として表示された回数。この指標はユーザーが当該ページのリンクが確認できる部分までスクロールされなくてもカウントされる。表示回数とも呼ばれる。
  • 「クリック数」・・・Google検索結果として表示されたURLがクリックされた回数。
  • 「CTR」・・・クリック率 / インプレッション数で表される値。Click Through Rateの略でクリック率とも呼ばれる。

なお前提として、前回GA4データを取得した時と同じ環境で実行することを想定しているので、予めご了承ください。

API利用

Google Search Console側の設定(1/2)

Google Cloud Platform設定

前回、Google Cloud Platform(GCP)側でプロジェクトを作成しましたが今回は同じプロジェクトで実施するため、GCPでの新規プロジェクト作成は不要です。ただし、前回生成したJSONファイルはそのまま利用します。

Google Search Consoleの設定

GA4同様、JSONファイル内の"client_email"をGoogle Search Console内に設定していきます。[設定] → [ユーザーと権限] → [ユーザーを追加]内に、"client_email"を追加、[権限]は一旦「フル」で良いと思います。※必要に応じて変更してください。これでGoogle Search Console側の設定は完了です。

Python設定(2/2)

続いて、Pythonプロジェクト側でGoogle API Python Clientというライブラリをインストールします。

pip install google-api-python-client

あとは雰囲気的にはGA4と似ているのでGA4同様に下のようにコードを記述していくだけです。

参考までに、公式のパラメータ一覧を載せておきます。GA4ほどではないですが、こちらでも色々と試してみる甲斐ありそうです。

まとめ

これでGoogle Search Consoleに蓄積されている検索結果についても取得することができるようになりました。取得回数に制限はありますが無料で利用できるのは助かりますね。GA4と組み合わせて自分だけのダッシュボードを作ってみても良いかもしれませんね。


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